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フリーランスが未払い報酬を回収するために理解すべき事①~意識すること~

報酬未払い1

近年、世の中にはフリーランスで仕事をこなす方が、増加傾向にあります。

フリーランスで仕事をするということは、全て自分で仕事をこなすことであり、その中には当然ですが報酬を支払ってもらう業務も含まれます。

もしも、この報酬が未払いになった場合には、個人で回収作業を行わなければなりません。

フリーランスの方が、個人で実際に未払いの報酬を回収することが可能なのかどうか?について、わかりやすく単元に分けて解説していくこととします。

債権回収で意識してほしいこと

まず、債権という言葉が聞き慣れていない方の為に、少し用語解説をしておきたいと思います。

債権を回収するというのは、報酬を例にするとフリーランスの方が仕事を行い、報酬を回収する権利が債権になります。

つまり、未払いの報酬を回収することが債権回収ということになりますので、覚えておくようにしましょう。

債権回収をする場合には、まず意識して頂きたいことがあります。

まずは、フリーランスの方々の仕事の特徴として、営業から経理に至るまでの仕事を、全て自分でおこなわなければいけないということがあげられます。

その中には、報酬の未払い分を依頼者から回収する作業も含まれています。

しかし、一口にフリーランスといっても、その方々によって活動のスタイルに違いがありますし、報酬の形態や契約の内容は様々です。

つまり、フリーランスとは、あなた自身が代表となり、1人だけで運営している1つの組織だと考えると、より理解が深まるのではないでしょうか。

ただし、一般的な会社との違いは、あなた以外の従業員が存在していないということです。

会社であれば、債権回収の進め方について、専門部署の従業員に回収作業だけを任せることもできますが、フリーランスの場合はそれができません。

フリーランスは自由を享受できる反面、全ての作業を自分でおこなわなければならないのです。

ですから、会議も仕事の進め方も、自分の中で解決し昇華させて、着々と依頼を進める必要があります。

しかし、これらのことを全て1人でこなすことは大変面倒なことでもあります。

面倒であるがゆえに、報酬未払いが発生したとしても、「他の仕事で手いっぱい」という事態や、「報酬金額が少額だから手間を考えるともう回収するのは諦めよう」といったことになりがちなのです。

フリーランスの仕事は、仕事内容やその人によって報酬というのはそれぞれ違います。

例としてライターを挙げておきますが、作成する文章のページ数や文字数、またこれまでの経歴および仕事の実績によっても、報酬単価に変化がでてきます。

ですから、フリーランスといっても1つの枠におさまった、「フリーランスのための完璧な債権回収プラン」というものは事実上作成することは不可能といえるわけです。

勿論のことながら、依頼した側がしっかりとあなたに報酬を支払ってくれてさえいれば、未払い問題でトラブルになることはありません。

しかし実際には、「どうせ依頼した相手はフリーランスの個人事業主だから」というような、フリーランスの方を見下した正常性バイアスが発生し、あなたが何もできないことを見透かしてし、報酬をなかなか支払わない依頼者も沢山いるのが現状です。

そこで重要なことは、「あなたはそのような時にどのように対処すべきか?」「どうしたら報酬債権の回収ができるのか?」の2点に絞られてくるでしょう。

つまり、フリーランスである、あなたが債権回収をおこなう上で意識して欲しいのは以下の3つになります。

  1. それぞれで仕事内容には違いがあること
  2. 契約の内容によって支払い形態や報酬額には違いがあること
  3. 分野が同じであっても1つ1つの仕事内容には違いがある為、1つの枠におさまる債権

回収プランは立てづらいということ

例えば、同じイラストを完成させる仕事であっても、それが漫画なのか、小説なのかによって納期・大きさ・使用可能な色と様々な違いが存在しています。

それと同じように、分野が同じ仕事であっても、それぞれに細かな違いがあるということを意識する必要があるということなのです。

また、最も大切なことは、報酬債権の回収方法を知ることでもありますが、まずは最終的に債権回収に繋げることが重要なポイントです。

報酬債権の回収方法を理解したとしても、実際に報酬債権の回収ができなければ、あなたにとっては全く無意味になってしまいます。

上記で紹介している内容を十分に理解したうえで、あなたはフリーランスの立場から、依頼者に対して報酬債権の回収をおこなわなければならないということになるのです。

まとめ

いろいろと大変な報酬債権の回収手続きですが、今回はフリーランスである、あなたが債権回収の際に意識して頂きたいことを解説してきました。

次回では、実際に債権回収の方法について解説していきます。

報酬が未払いになることは、会社といった組織の後ろ盾のないフリーランスにとっては、本当に死活問題となりますので、報酬債権の回収問題については、しっかりと理解しておくことが、あなた自身の立場も守るためにも非常に重要になってくると考えてください。

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